新幹線で米原で乗り換えて北陸本線で敦賀駅へ向かう 敦賀駅は閑散としていて駅前は殺風景だった １１：０８　敦賀城　〜百万石の采配〜 大谷刑部少輔吉継を知ったのは小学校高学年の頃で 祖父と昔話をしていたときのことだった それから間もなく正月のドラマで関ヶ原が放映された 吉継を演じた高橋幸治の名演に胸が熱くなった 何も残っていないことは承知の上で敦賀城を訪ねる 秀吉は大谷吉継に百万石の采配を取らせてみたかった 俺のそばに置いたがために悪いことをしたと 夜話のときに語ったという 敦賀城は城門と水堀の一部しか残っていない すべては市街地の中で消え去っている 敦賀城から海沿いに歩いて金ヶ崎城へ向かう 古来から要衝の地であり新田義貞もここで戦っている １２：１６　金ヶ崎城　〜藤吉郎の奮戦〜 金ヶ崎城では意外と多くの人とすれ違う 地元では訪れやすい散歩道らしい 年配の人たちが黙々と登山道を行き交っていた 月見御殿跡から敦賀湾を眺める とうとう日本海まで来たのかと感慨にふける 当時は海に突き出たような岬だったが 今は埋め立てにより海岸線は遠くなっている 登り始めてすぐに城跡の碑があった 金ヶ崎古戦場跡の石碑 これは新田義貞の戦いの碑か 織田軍が撤退したときのものか 碑文までは目を通していないのでわからない 木戸と呼ばれる堀切が厳重な備えを見せる 尾根をしばらく歩くと天筒山城の城域を示す堀切がある 金ヶ崎城と比べると遺構は今ひとつだったが 自分が歩いていない尾根に遺構が残るらしい 帰路に玄蕃尾城へ立ち寄るつもりでいたが 午後の天候は雪となり、実際に金ヶ崎でも小雪が舞った 駅から遠い城でもあり今回は断念し宿をとった長浜へ向かうことにした