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目が覚めて露天風呂に浸かってからホテルの朝食をとった
大浴場には都合４回ぐらい入ったが誰にも会わなかった |
| １１：１９ 岩村城 〜女城主の悲運と霧の城〜 |
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朝食をとったあと名残を惜しみ入浴したため
出発するのがかなり遅れた
明知鉄道は昔の国鉄明知線である
乗車した時間帯はちょうど通学ラッシュ
車内は高校生でぎっしりだった |
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明知鉄道からの車窓は牧歌的
駅の雰囲気も国鉄の時代が甦るようだった
ここから岩村城までは少し歩かねばならない |
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岩村の城下町はとても美しい
こういった街並みはもう少なくなった
今も人の営みが息づいている
岩村城までの道のりには怪物がいるらしい
犬の散歩も注意が必要な強猫
いったいどんな猫なのだろう |
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麓の藩主居館を経ていよいよ山城へ
石垣の構成美を堪能すべく山道をゆく |
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紅葉が素敵な彩りを添えてくれた
桜も美しいが紅葉はその何倍も好きである
訪ねる人も少ない山城の艶やかな姿は実にいい |
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本丸跡の石垣に登ってみる
少し雲が多くなってきたが眺めは良い
はるばるここまで来た甲斐があったというものだ |
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| １３：０２ 大将陣 〜織田信忠の勝ち鬨〜 |
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武田氏の猛将秋山虎繁が守る岩村城を攻めたのは
織田信長の御曹司信忠である
その陣城は今も大将陣と呼ばれている
真っ赤に染まった木々はまるで血の色のようだった |
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岩村城攻めの陣城になぜか岩村城の碑がある
そして大将塚の石碑
秋山虎繁とおつやの方が葬られた塚という
公園というのに誰もいない
その言い伝えを聞けばとても子供を遊ばせる気にはならない |
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一泊二日の慌ただしい旅だったが懐かしさと好奇心が心を突き動かすような日々だった
故郷の人々の優しさと目を癒してくれるような美しい風景
もう戻らない少年時代の日々を思い起こさせてくれた時間となった
二度と訪ねることはないだろうが忘れることもない |
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