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やはりアラーム設定よりも早く目覚めた。ホテルの朝食がとても美味しい
鋭気満ち足りて雑賀孫一の伝説を訪ね歩く |
| ８：１２ 雑賀城 ～雑賀孫一と八咫烏～ |
鉄砲集団を率いて諸国に雇われた男
伝説の中に生きる雑賀孫一の里へ来た
雑賀城は驚くほど何もない
雑賀衆も孫一も幻の彼方にいるようだった |
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| ９：０４ 和歌山城 ～二人の将軍を輩出～ |
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近世城郭はやはり美しく写真に映える
戦災でほとんどが焼けてしまったが
本丸周辺や廊下橋が復元されて見どころが多かったが
こんなところにまで外国人の団体がいるのに驚いた |
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屹立する石垣は近世のものだろう
目地が整い勾配がとても美しい
岡口門は空襲で焼け残った数少ない遺構 |
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和歌山城を訪ねるにあたり石垣を楽しみにしていた
時代ごとに異なる材質と積み方が見られる
これだけの石材を調達するのも大変だったろう |
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西の丸庭園から廊下橋を見る
藩主が心静かに茶でも喫したのだろうか
遠目に見る和歌山城は別名の虎伏山を彷彿させる |
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大阪までの帰路はＪＲではなく南海電車を利用した
関西の私鉄もほとんど乗り尽くしているが南海電車ははじめてだった
南海ホークスが消滅してもう３０年ほどの歳月が流れた |
| １０：４２ 淡輪城 ～秀次失脚とともに潰える～ |
寄るか寄るまいか迷ったが
淡輪駅から近いこともあり淡輪城へ
豊臣秀次失脚のときに大事な娘も処された
家も改易となった淡輪氏の夢の跡である |
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| １１：３５ 岸和田城 ～白亜の天守とだんじりの街～ |
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南海電車の車窓からは大阪湾と淡路島が見えた
雄大な眺めだが注視しているのは自分だけだった
そうこうしているうちに岸和田城へ着いた
復興建築だがどっしりとした良い天守だと思う |
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岸和田城の見どころは石垣と犬走りだろう
寄せ手の足掛かりとなる犬走りを築いた理由がわからない
いざという時に戸板を立てて鉄砲隊を並べるためか
模擬建築の櫓も堀の蓮とよく調和している |
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| １３：２４ 真田丸 ～日本一のつわもの～ |
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今回の旅もようやく終わろうとしている
最後は豊臣家終焉の地である大阪城と決めていた
玉造駅に停車したときに不意に飛び降りた
真田丸へ行かねば後悔すると思ったからである |
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紀州九度山を抜け出した真田幸村は
豊臣秀頼を救うべく大坂城へ乗り込んだ
その爽やかな生き様と壮烈な最期は
今も多くの人々を魅了している |
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| １３：５２ 大坂城 ～太閤の栄華と戦国乱世の終焉～ |
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真田丸から大坂城までは歩いて移動した
秀吉が築いた大坂城はもう見ることはできないが
歩いていると巨大な堀底だったことが実感できる
何度も訪れている城だが見る者を圧倒する大きさだ |
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人が多すぎて散策を楽しむ気にはなれなかった
少しでも人が写り込まない構図で撮影する
内堀と六番櫓の姿がいちばん好きかもしれない
石山本願寺跡の石碑は団体客に囲まれていた
石碑の前からどこうとしない人たちには辟易した |
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豊臣秀頼と淀君自刃の地
ここを訪れている人は少なかった
そうでなければ彼らも安らかに眠れない
堀を見れば船が行き交っている |
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二泊三日の旅はこうして終わった
意図したわけではないが伏見城から始まり郡山城、和歌山城
そして最後が大坂城と豊臣家ゆかりの城ばかりとなった
いつもならしばらくは城の旅に出かけたくなくなるのだが
今回ばかりは帰りの新幹線の中でも余韻に浸り
また次の旅に出かけたいという気持ちになっていた |
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